八光流柔術 寺澤交山先生
ネットで調べると大層な名前がでてくるが、なるほど確かに俺が子供の頃
寺澤のおじさんはよく海外に招待され、海外の人に柔術を教えていた。
アルバムをよく見せてもらったものだが、ある時1メートルを超えるであろう角笛をもらってきたのには驚いた。
そんな寺澤のおじさんは趣味で尺八を作っていた。リコーダーを作ってくれたことやパチンコを作ってもらったこともある。
土曜日の昼頃よく尺八の音が響いていたのが懐かしい。
寺澤のおじさんは孫が祭りで取ってきたアカミミガメや、金魚、メダカを飼っており、
カメを連れて道端を散歩させていたり、金魚やメダカの繁殖はよくやっていた。
アカミミガメはアカミミガメとは思えないほど巨大で、いつだったか鶏の卵と変わらんよと言われアカミミガメの卵をもらったことがある。
2匹いて2匹ともメスだったようだ
釣りに行くときは俺、親爺、寺澤のおじさんの3人のときも多かった。寺澤のおじさんはアカミミガメに魚の内臓とエラを与えるのだ。
まぁ、親爺がウナギ釣りにハマってからは一緒に行かなくなり、俺も中学に上がる頃にはウナギ釣りばかりしていた。
そんな寺澤のおじさんが尺八の材料である竹を切り出しに地元、熊本県の山に入っていたときに
細長くなく、岩のようになった自然薯を見つけたという。
それをいつだったか俺が子供の頃もらったのが寺澤岩石自然薯である。
皮の特徴を見ればわかると思うが、寺澤岩石自然薯はつくね芋でも大和芋でもイチョウ芋でもない。
紛れもない熊本県産の野生自然薯である。
粘りが強く自然薯の香りも強い、そして稀にあるほのかな辛味を持つ高品質な自然薯である。
寺澤岩石自然薯はムカゴの数も多く、サイズも大きくなりやすい。芋、そしてムカゴの収穫が期待できる良い芋だ。
この記事が有名になれば商品化する可能性もあるため、興味を持ったら拡散すると良い。
寺澤岩石自然薯の良い所はまず堀りやすさがある。
普及しているいわゆる短系自然薯はしゃもじ型である程度の深さにまで育つが、寺澤岩石自然薯は横に広がるように生育するのだ。
ある程度のサイズの小芋を量産して使うのもありかもしれない。
欠点をあげるとすれば最大サイズレベルに大きい芋になると隆起するため、土壌に石や木片が混ざると抱き込んで取りづらいことである。
寺澤のおじさんは知らないうちに入院して亡くなっていたようだが、彼から教わったことは忘れることがないだろう。
ただ、数々の戦時中のサバイバル技術や心構えなどを教わったが、それはわりと忘れた。
ここまで読めばわかると思うが、寺澤のおじさんにリスペクトを込めて寺澤岩石自然薯と名付けたのだ。
この芋の未来がどうなるか、
それはまだ誰にも分からない。