カテゴリーアーカイブ: 品種改良

流れる季節の真ん中でふと食べたくなるときもあるだろう、せわしくすぎる日々の中に豊かさを演出してくれる嗜好品、それがメロンだ。 同じくウリ科の果菜として並び称されるスイカはどのスイカでもスイカ味だが、メロンは品種ごとに全く異なる。 そこに俺は夢を描く。 普通、日本の人々がメロンとして思い浮かべるのはア…

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クサイチゴ、それは森の赤い妖精。 昔々、神様が宇宙を作り その中に様々な星と最後に地球を作った そして地球にいくつかの島を作り、そこに自分を模した人形を設置して完成としようと考えた。 だが、不注意で人形を落としてしまい あわてて息を吹きかけてホコリを落とした。 神様はあわてていたのでその息が強すぎて…

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トウガラシは交雑しやすい。 そんなおとぎ話を聞いたことがある人もいるだろう。 トウガラシと交雑したピーマンは辛くなる、そんな迷信も広く布教されている。 ピーマンはそもそもカプサイシンを作る能力が欠如しているため、トウガラシが授粉しても辛味成分が作れない。 辛味が出たのであれば親世代ですでにトウガラシ…

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かつてフランスにはマリー・ナントカネットとか言う女王がいた。 彼女が好んで飾りとしてつけていた花がジャガイモだったというのは有名な話だが ジャガイモの花粉はほとんど機能していないものが多く、全くつかないか成功しても30花に1果くらいしか果実をつけない場合も多い。 フランスでは18世紀にアントワーヌ・…

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おどるの好き好き マダガスカルですね。 そんなマダガスカルに似た名前の植物、アスパラガスのお話し。 昔々、あるところに野生のアスパラガスがいました。 それはイタリアのエウガネイでした。     アスパラガスの強い風味とほのかなコーンの香りがある 3月18日(サン・ジュゼッペ)から…

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メロンというと高級果物のイメージがある。中にはバカ高いと思っている人もいるだろう。 ただ、それだけ手間がかかっている。 でもそれで良いのだろうか? 庭でハツカダイコンを作るが如くチョチョイと作れる作物になってはいけないだろうか? そう思ってメロンの改良をはじめた。 メロンの栽培にはいくつか壁がある。…

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ラズベリーとは何か まずそこから話す必要がある。 ラズベリーとはキイチゴのうち、花托から果実が奇麗にもげるものをいい、果実と花托が一体化したものはブラックベリーということになっている。 ただ、最近ウルトララズベリーという名前で販売されているラズベリーとは香りと味が異なるキイチゴが存在する。 ブラック…

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日本には沢山のイチゴがある。 とちおとめ、あまおう、さがほのか、紅ほっぺ 最近では群馬県が赤実の古都華、桃色の淡雪、白実のパールホワイトをセットにして販売していたりする。 ただ、君たちはこれらのイチゴはどんな味がすると思う? そう、イチゴの味にイチゴの香りがするのだ。 そもそもイチゴとは何か?栽培イ…

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ある日オレは面白いトマトを見つけたんだ、それが湘南ポモロン。 当時新しかった生食調理兼用品種だ、オレはそれをさっそく注文した。 が、届かない 届かない届かない 届かない届かない届かない届かない 問い合わせた所、色づいたら発送しますと返信がきた。 マジふざけんな。 先に連絡しろ。 ただオレは待った、慈…

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